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赤田ペン吉

Author:赤田ペン吉
バカ映画ハンター。
「バカ映画」の定義は、バカな映画と言う意味ではなく、バカ(赤ペン)が好む映画のことです。映画作品を貶める意図はありません。監督およびすべてのスタッフの皆さんにリスペクト!

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戦慄!呪われた夜
スカパー!FOX MOVIESにて視聴。
監督は『ハウリング2』、『同3』のフィリップ・モラ。
原題は『The beast within』 。

その昔、輸入ビデオで日本未公開の映画を観るのが
流行っていた時代があって(なんだか年寄りになった気分)、
当時『死霊のはらわた』、『クリープショー』、『ビデオドローム』
なんかと並んで要注目作だった映画。
その後、他の映画は劇場公開やビデオ化されたが、
本作のみは未公開、ビデオリリースもなし。
深夜にひっそりテレビ放送された事もあるらしいが未見
(邦題はその時の放送タイトル)。
と、いうわけで長年、気になっていた映画。


車で新婚旅行をしているカップルが、
沼地でタイヤをとられ、助けを求めるうち、
奥さんが正体不明の怪物に犯され、妊娠。

17年後、成長したマイク青年は原因不明の病で瀕死の状態。
「原因は遺伝病」と判断した両親は、マイクの父親の
手がかりを求め、その街へ。
マイクも何かに導かれるように車で同じ街へ。
そこでかつてその街で起きた忌まわしい事件に突き当たる。
そして、なぜか元気になったマイクは怪物化して暴れまわる。

情報というものはいい加減なものだ。
手持ちの「新映画宝庫・スプラッターカーニバル」という本には
「妻を犯したのは犬」と書いてあるが、
実際には人間。
姦通の罪で地下室に幽閉され、姦通相手の夫人や
埋葬されていた死人の死肉を喰わされていた
『恐怖奇形人間』みたいな人。
字幕の無い原語のビデオしか見ていないので
わからなかったのだろうか?

あと、昔、読んだ宇宙船には
「ラスト、怪物化したマイクが人々に殺されそうになり、
あわや、というところを養父が救い、親子仲良く家に帰る」と
書いてあった気がするんだが、
実際には養父に襲い掛かったマイクの頭を実母が
ショットガンでふっとばして終わり。
なぜだ!?
もしかして本編のバージョン違いがあるのか?

閉鎖的な田舎町を舞台にしたホラー映画は好きなんだが、
この映画はどうにもノレなかった。
登場人物は妙に少ないし、街の閉鎖性の描写が足りない。

マイクは犬ではなくて、セミをモチーフにした怪物になるのだが、
なぜセミなのか、の説得力がまるで無い。
長年、地下室に幽閉された我が身をセミの幼虫に
なぞらえてはいるのだが、だからといって息子が
セミの怪人になるのは飛躍しすぎ。
いきなり脱皮するので苦笑してしまうし。

トム・バーマンの特殊メイクは、フォームラバーの
皮膚の下で風船をピコピコ膨らます懐かしの80sスタイルだが、
作り物の出来自体より、撮り方が不味い。
画面にはっきり映しすぎ。
「せっかく金かけてメイクしたんだから、たくさん映せ!」
と、プロデューサーが注文つけたに違いない。

あと、夜になる度にわざわざ「第一夜」、「第二夜」と
ダサいテロップが入るのは
「メリハリが無くて時間経過がわからん!」と
プロデューサーが判断したせいか?
しかしこれは賢明な判断なのかも知れない。
この映画の一番の問題点は
監督フィリップ・モラの演出力なんだろうな。

と、まあ、長年、期待していた割には、いささか残念な出来栄え。
まあでも、こればっかりは観てみないと、なんとも言えないしね…。

テーマ:ホラー - ジャンル:映画

SF/ホラー | 00:25:28 | トラックバック(0)

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