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赤田ペン吉

Author:赤田ペン吉
バカ映画ハンター。
「バカ映画」の定義は、バカな映画と言う意味ではなく、バカ(赤ペン)が好む映画のことです。映画作品を貶める意図はありません。監督およびすべてのスタッフの皆さんにリスペクト!

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力王


マイミク・Kさんにお借りしたレンタル落ちビデオ。
この映画、前々からかなりの怪作であることを聞き、気になっていたんだが、ようやく観る事が出来た。Kさん、ありがとう!

ビデオをスタートするとまず画面に映ったのは「皆さん、こんにちは」と挨拶するJJ・ソニーチバ!!
え、出てたの!?と驚いたが、要は同じメーカーから出たチバ監督作のVシネマ『覇権』の予告なのだった。
主演は元JACで「サイバーコップ」にも出てた人(故人)。
これも何かの因果であろう。

『力王』は同名の日本の漫画を香港で映画化したもの。漫画の方は昔、読んだ記憶があったのだが、この作者の漫画は似たような内容ばかりですっかり忘却の彼方だった。
監督は日本との合作『孔雀王』のラン・ナイツァイ。
ビデオは吹替え版で、中国風にアレンジしてある登場人物の名前がわざわざ原作通りに改めてある。もしかして字幕版は存在しないんだろうか?

主人公・力王役は見たこと無い香港の俳優。劇画風の濃い顔だが、素の表情はどことなく若人あきら似である。しかし苦悶する時の顔は劇団ひとりにも見える。
力王の気功の師匠に我らが丹波哲郎!仕事を選ばない日本のオーソン・ウェルズの面目躍如。残念ながら吹替えの声は別人(似てない)だが、語尾に「あぁ~、う~ん」と付ける「タンバ呟き」が再現されていて笑った。

さきほど「忘却の彼方」と書いたが、観ているうちに20年近く前に読んだ原作の記憶が甦ってきた。
そう、この映画は原作に非常に忠実なのだ。それこそどうでもいい脇のキャラクターの瑣末な描写まで。もしかして、台本の代わりに漫画をコピーして配ってたんじゃないか?と思えるほどに。
普通、漫画原作の映画は、実写化に無理がある部分を改訂するためや、「映画」ならではの特色を出すために、内容をアレンジされる事が多い。その微妙な匙加減によって出来、不出来が決まったりするわけだが、この映画に関してはその心配は無いわけだ。
しかし、コミック何冊分かが90分ほどで消化されているのでストーリーはほぼダイジェスト状態だ。
もっとも、原作も裸で戦ってばかりの内容なのでこの映画化にはこういう方法論がベストなのかもしれない。

原作で見た「パンチ一発で顔面粉砕」、「巨大ミキサーで人間ミンチ」とか「切れた腕の腱を結んでつなぐ」といったグロテスクな描写が何の衒いも無く映像化されている。これがリアルに仕上がっていると見るに耐えない場面になることが多いが、幸い特殊メイクがチープなので救われる。
パッケージの背に可愛らしく写ってるヒロイン・グロリア・イップの衝動的な飛び降り自殺にもド肝を抜かれた。
エキセントリックな登場人物、エスカレートするバイオレンス描写のたたみ掛けは、かの『ブレインデッド』を思い起こさせた。
正にこの頃の香港映画の底力を感じさせる一本。

しかし、日本市場も視野に入れていたであろうこの『力王』、日本では劇場公開されたんだろうか?この映画の今現在の知名度からしてせいぜい新宿の単館での一週間の公開、と言ったところか。
個人的にはバカ映画ファンなら決して見逃してはならない一本だと思った。堪能させていただきました。



テーマ:香港映画 - ジャンル:映画

香港映画 | 22:12:13 | トラックバック(0) | コメント(3)
コメント
サイバーコップって
もしかしてはっちゃく?

御酢高山のレビューもたのむ!
2007-01-20 土 18:30:22 | URL | 赤蝮飲んだ雄 [編集]
楽しんで戴けてなにより。

Kこと、ひがんです。
2007-01-25 木 03:27:03 | URL | Kです [編集]
ありがとうございました
そして、ハッピーバースデーK&Yv-237v-82
2007-01-25 木 19:27:17 | URL | 赤ペン [編集]
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