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赤田ペン吉

Author:赤田ペン吉
バカ映画ハンター。
「バカ映画」の定義は、バカな映画と言う意味ではなく、バカ(赤ペン)が好む映画のことです。映画作品を貶める意図はありません。監督およびすべてのスタッフの皆さんにリスペクト!

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新幹線大爆破


池袋文芸坐にて鑑賞。
『横尾忠則 編「憂魂、高倉健」刊行記念 孤高のスタア 高倉健』
という特集の一本だった。
館内は、うちの父親ぐらいの世代のお父さん方で一杯。
この世代には健さんは今でもヒーローなのだな、と納得。
映画の合間には、前の椅子の背もたれに足を置いた、置かないの
ケンカまで行われていた。
「高倉健」は血中のアドレナリンを上昇させるらしい。


この映画は我らが大東映が、世界的なパニックブーム、オールスター超大作ブームの
流れに乗って製作した1本。
監督は『君よ憤怒の河を渉れ』、『野性の証明』の健さん主演大作から
なぜかスプラッタホラーの極北『実録私設銀座警察』や
果ては『北京原人who are you?』まで作る
オールラウンドプレイヤー・佐藤純弥。

ストーリーは『スピード』の元ネタ、とだけ書けば後はいいよね?

予告篇をみれば分かる、出るわ出るわ、オールスターの顔ぶれ。
しかし大抵のスターは1シーンの顔見せ程度。
電話交換手役の志穂美悦子や、
航空会社のカウンター係の多岐川裕美など、
気を付けていないと見逃してしまうサブリミナル出演状態。
2時間半の大半は、新幹線内での微妙にテレビの2時間ドラマチックな
顔ぶれの人々によるパニックぶりと、
新幹線管制室で大映ドラマまんまに苦悩する宇津井健と、
健さん以下、犯人グループとの駆け引きが描かれる。

新幹線の運転室には我らがソニーチバと、
キケロのジョー・小林稔侍。
そんな新幹線、絶対乗りたくないぞ!
運転席に座った演技で得意のアクションを封じられた
アクションバカ・チバは、ピクピク動く眉毛と
ダラダラ流れる汗で精一杯のアクション。
力みすぎで笑えてくる。
しかしイギリスで発売されたDVDは、「ソニーチバコレクション」
というボックスに収録されている。
世界のケン・タカクラを超えたソニーチバの抜群のネームバリューに脱帽。

出演者も多く、おまけに2時間半の大作だけあって、
途中いろいろとツッコミどころもあるこの映画だが、
犯人グループの山本圭が撃たれてから
なんだか目頭が熱くなってきて、死んだあたりでは、
いつの間にか鼻水が出るほど泣いていた。
これには我ながらビックリした。
山本圭に思い入れすぎてしまったらしい。
何度も観た映画なのに、スクリーンで観ると違うね。

その後、健さんが、死んだ仲間を想う場面で、
計画が成功したら何がしたい、と聞かれた生前の山本圭が
「革命の成功した国へ行ってみたい。
もう一度、人間への信頼を取り戻したいんだ」
と屈託なく語る場面でさらにダメ押し。
「地上の楽園」などどこにも存在しない、
という事実を誰もが知っている21世紀の今となっては、
仮に山本圭が死なないで計画が成功していたとしても、
「人間への信頼」なんか取り戻せなかっただろう、
というのは容易に想像が付く。切な過ぎる!
思わず「ウッ!」と声まで出そうになって慌てたが、直後、
同じ質問を受けた健さんが、
「・・・・うーん・・・・、ブラジルにでも行くかな」
とワンテンポずれた答えを出した頃には、
山本圭以下、全員がその場から居なくなっていて、
いつの間にか独り言になっている、
という珍場面で笑って事なきを得た。

その後の展開は、新幹線の爆発回避、
真一・治郎のチバ兄弟によるガッツポーズ、
男・高倉健の羽田での死、とドラマチックだが、
山本圭の死でガックリきてしまって
いつの間にか熟睡。
気が付けば「特別出演 丹波哲郎」と
画面一杯にテロップが出ていた…。





テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

東映プログラムピクチャー | 10:33:35 | トラックバック(0) | コメント(0)
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