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赤田ペン吉

Author:赤田ペン吉
バカ映画ハンター。
「バカ映画」の定義は、バカな映画と言う意味ではなく、バカ(赤ペン)が好む映画のことです。映画作品を貶める意図はありません。監督およびすべてのスタッフの皆さんにリスペクト!

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十三人の刺客
全国の東映系の劇場で開催されていると言う
「東映時代劇まつり」へ。
本日の上映は工藤栄一監督『十三人の刺客』

若者や、小さい子連れ夫婦ばっかり来てる様な印象がある
シネコンに、ご新規の客層開拓、という、その心意気や良し。
入場料千円、というのも良心的だし。

しかし、ポップコーンのバターの香り立ち込める(誰も食ってないのに)劇場で、
モノクロで、音がバサバサいってセリフが飛びまくるフィルムを
見るのは妙な気分だ。
客層が客層だけに、途中、トイレに立つお父さん方が多い事。
それでトイレのすぐ横のスクリーンだったのかもな。

工藤監督の映画、封切では『泣きぼくろ』しか見てない。
確か『無能の人』の同時上映だったような。
山崎努を見て「あ!念仏の鉄だ!」と思った記憶しかなし。
監督に対しては、長年「必殺シリーズ」の人、
という印象しかなかった。
「光と影の美学」も、必殺は他も大抵、そうなので印象薄し。
他の人が工藤演出に倣っているせいかもしれないけど。

タイトルクレジットで助監督に「田宮武」の名前を見つけた。
後の東映動画の重鎮だ。
東映では、東映動画に入った人材も、京都撮影所で修行させる、
という話を聞いたような気がするが、厳しい修行だと思う。
そこで心折れて挫折した人材もいたんじゃなかろうか?

集団抗争時代劇のはしり、と言う事で、
東映伝統の絢爛豪華な総天然色スター時代劇、とは異なる
陰影濃いモノクロのリアリズム時代劇。
そんな中、主演の片岡千恵蔵御大は心なしか浮いている。
色好みで将軍の弟である事を傘に着る主君に菅貫太郎。
この人は長年「バカ殿」を演じ続けたように思うが、
この映画が元祖だったのかもしれない。
単純な悪一辺倒ではない、どこか屈折したこの役はハマり役だと思う。
千恵蔵とは旧友ながら、菅貫に忠義を尽くす侍に内田良平。
こちらも、複雑な人物で味わい深い。
両人とも、その後のテレビ時代劇のゲストで重宝された人。
そんな所も時代劇の転換期を感じさせる。

冒頭、千恵蔵に菅貫暗殺を命じる重臣に丹波哲郎。
時代劇では総髪の印象の強い丹波には珍しいチョンマゲ。
そのシルエットがウルトラセブンに見えてしょうがない (笑)

「十三人の刺客」のうち、千恵蔵と里見浩太朗、居合いの名人である
西村晃以外の十人は、ほとんど人物像が描かれていない。
時間の関係で、さすがに一人一人は描けんわな。
せめて最後に加わる郷士の山城新伍は、
もうちょっとハジけていて欲しかったな。

ストイックに、死に場所を求めるような事を常に言っていた
西村晃の、情けなくてカッコ悪い最期は、
「武士の一分」などは建前で、所詮は見苦しい殺し合いに過ぎない、
という事か。
王道西部劇に対するマカロニウェスタンやペキンパーの流血ガンアクションのように、
そのジャンルの終わりに現れて正統派を看取り、
己もやがては滅んでいく運命の異端、だったのかもしれない。
面白かった。
同じ特集で上映予定の工藤監督の『十一人の侍』も観たい。



テーマ:昔の映画 - ジャンル:映画

東映プログラムピクチャー | 15:12:35 | トラックバック(0) | コメント(0)
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