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赤田ペン吉

Author:赤田ペン吉
バカ映画ハンター。
「バカ映画」の定義は、バカな映画と言う意味ではなく、バカ(赤ペン)が好む映画のことです。映画作品を貶める意図はありません。監督およびすべてのスタッフの皆さんにリスペクト!

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暴力脱獄


自分でも理由は良く分からないが、
昔から、「脱獄」を描いたドラマが好きだ。
『女囚さそり』、『暴動島根刑務所』、『ダウン・バイ・ロー』。
ルパン三世「脱獄のチャンスは一度」とか。
プリズナーNo.6も、脱獄モノと言えるのかも。

スカパー!シネフィルイマジカにて『暴力脱獄』を観た。
1967年製作、主演は去年、亡くなったポール・ニューマン。

邦題は、東映三角マークに荒波が砕けて、
「網走番外地」のメロディーをバックに、
ケンカやリンチが続きそうだが、
アメリカンな囚人たちは陽気で、和気あいあい。
意外なぐらい静かで、淡々とした内容。
「暴力」をふるうのは、主に看守。

ニューマン演じるハッタリ屋のルークは、
負けず嫌いだが、憎めない性格で、やがて囚人たちの
シンボル的な存在になる。
何があっても動じなかった不屈のルークだが、
唯一の肉親である母親の死によって、脱獄バカの血が騒ぎ、
理由なき脱獄を繰り返す。

途中、屋外での作業中、近所の金髪の女が、囚人達に見せびらかすように
薄着で洗車する、ラス・メイヤーの映画みたいな見せ場もあり。
男ばかりで映画にうるおいが無い、と思った製作者のサービスか?

死のまさにその瞬間まで笑っているポール・ニューマンもいいが、
オールスター大作でおなじみの熊親父、ジョージ・ケネディが
演じた牢名主ドラッグがいい。
当初は、常に不敵なルークを生意気だと対抗意識を燃やすが、
ボクシングで、倒れても倒れても向かってくるルークに
漢気を感じ、 一目置くようになる。
ルークを思ってのラストの行動には男泣きだ。
『死霊のかぼちゃ』や角川映画にまで出る、
仕事選んでなさそうなケネディの代表作じゃなかろうか?

音楽は『燃えよドラゴン』、『スパイ大作戦』の作曲家ラロ・シフリン。
ギターによる、素朴でリリカルなテーマ曲が胸を打つ。
静かなこの映画の、良いアクセントになっている。
劇中、ニューマンが母の死を想って一人、バンジョーを弾きながら
カントリーソングを歌う場面も味がある。

この映画も、いつかスクリーンで観たい。





テーマ:心に残る映画 - ジャンル:映画

アクション | 14:57:07 | トラックバック(0) | コメント(0)
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