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赤田ペン吉

Author:赤田ペン吉
バカ映画ハンター。
「バカ映画」の定義は、バカな映画と言う意味ではなく、バカ(赤ペン)が好む映画のことです。映画作品を貶める意図はありません。監督およびすべてのスタッフの皆さんにリスペクト!

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武道ドキュメント 拳豪の祭典
拳豪?

'74年東映京都。監督は「忘八武士道・さ無頼」の原田隆司。
冒頭、いきなり瓦割り。「激突!殺人拳」の流用フィルムだ。音楽も殺人拳の流用。ナレーションは私の世代的にはジャッキー・チェン「酔拳」の師匠の吹替えの小松方正。モンド感満点。レポーターは「893愚連隊」の広瀬義宜。ドキュメンタリーの本作は他では見られない素の広瀬が見られる貴重な一本。広瀬マニア必見!(そんな人いる?)題字はなぜかドン・笹川良一会長。ライトウィング…。
最初に東映空手映画のお約束ともいうべき京都・正武館と鈴木正文館長の紹介。そして空手の源流を辿って沖縄へ。様々な流派が紹介される。その後、街へ出て広瀬の「異論反論オブジェクション」風インタビュー。「あなたは空手をやってますか」はともかく、やたら「空手映画は観ましたか」と聞いているのがおかしい。「燃えよドラゴン」がヒットしていた当時ならでは。女子中学生が「二回見ました」と答えているのにはビックリ。小松方正のナレーションは時に素人風の女の子とのゆるい掛け合いになる。ナレーション原稿の分量が足りなかったのか?
場所は北上して鹿児島へ。薩摩の剣術・示現流の紹介。ここで既に「拳豪」と離れてしまっている。早くもネタ切れか。
場所はかなり飛んで千葉県・野田市。「世界忍者戦ジライヤ」の山地哲山こと初見良昭氏が登場して忍術の紹介。これも伝統武術か?怪しさ200%。
沼津市にて槍の修行をする最後の一人。既にかなりの年配だが今でも継承されているのだろうか?武道館で剣道との異種格闘技戦。地味な試合も殺人拳のバトルテーマが鳴り響くと激燃え。結果はキレイに引き分け。エキシビジョンマッチでしょうね。
四国・多度津の少林寺拳法の本部の紹介。ここのブロックは尺が長く、管長・宗道臣のインタビューも多い。東映お得意のタイアップの香りプンプン。東映でソニー主演・鈴木則文監督「少林寺拳法」が製作されたのはこの翌年。
清水市では「子連れ狼」でおなじみ水鴎流の紹介。なかなか貴重な映像だ。しかしわざわざ「水鴎流の歴史に『拝一刀』の名前は無い」とのナレーションが入るのは小池一夫にケンカを売っていると見た!(笑)
米沢市。鳴らされる法螺貝。今まさに鉄砲隊の火縄銃が、ってこれも武術??鉄砲撃ってニコニコ顔のおじさん達。終了後の飲み会までフォロー。そんなの誰が見たがるんだよ!
そしてそれまでのダイジェスト映像が流れ、道行く人々に「武道やってみたいですか?」という質問。「まあ、やってみたいけどー」とか気の無い回答ばかり。雑踏の中を行く広瀬は何を思う?「終」
当時全盛であった空手ブームにあてがって製作された50分ほどの小品。空手だけではなく様々な日本の武術を紹介するのはいいんだが、素手の格闘技は早々にネタ切れで剣術やら砲術やらで時間稼ぎ。短編にもかかわらず冗長で散漫な内容になっている。やっぱり広瀬マニアにしかおすすめできません(笑)



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テーマ:ドキュメンタリー - ジャンル:映画

東映プログラムピクチャー | 22:12:50 | トラックバック(0) | コメント(5)
女必殺五段拳
世界に羽ばたいてます

'76年東映京都。監督はソニーチバ「殺人拳」シリーズの小沢茂弘。
菊(志穂美悦子)は京都の裕福な呉服問屋の娘。しかし大変なオテンバで見合いの席を抜け出し、空手の稽古に行く始末。そんな娘を母は苦々しく思うのだが、婿養子で頭の上がらない父親はこっそり菊の味方をするのであった。父親役は「殺人拳」にも出演している正武館の鈴木正文館長。しかし空手家としての出演ではなく、役者としての出演。なんで?本人が出たがったから?「激突!殺人拳」の時は完全な棒読みだったが、今回は多少、演技が上達しているようで。とはいっても明らかに素人なんだが。
所変わって「極映撮影所」と看板が出る東映京都撮影所。極道の映画ばっかり作ってるからか?ここでは映画撮影を隠れ蓑に国際的な麻薬取引が行われていた。謎の円盤UFOもビックリの大胆な設定!しかし自分らが悪人という脚本がよく通ったものだ…。
菊と共に空手を習う白人娘のミッチー(ジャッカー電撃隊のミッチー・ラブ)の夢は兄と慕う黒人青年ジムと故郷・沖縄でレストラン経営をする事。しかしジムは金を手に入れるため己の空手の腕を使って麻薬組織の依頼で殺人を犯す。事情を知らぬ菊は麻薬Gメン・渡瀬恒彦に追われるジムをかばう。組織に裏切られ、金を手にしてミッチーと逃げようとするジム。しかし追い詰められ射殺されてしまう。
ジムの敵討ちを誓う菊とミッチー。渡瀬に協力を願い出る菊だが、「亭主にうまい料理をくわせ、子供を立派に育てる事が女の幸せだ」と、世の女性方に言ったら200%反発されそうな事を言って断る渡瀬。そこで菊は単独行動を決意。
組織のアジトである韓国パブにホステスとして潜入するミッチー。ジムの仇を見つけ、ヌンチャクで挑みかかるミッチーだが取り押さえられ、監禁される。
渡瀬は捕まえたジム殺害犯の名刺から古美術商・汐路章の店を家宅捜索するが、直後に「48時間捜査を中断しないとミッチーを殺す」と脅迫電話を受け、捜査を断念。
ヒッピーのアクセサリー売りに化け汐路の店を張る菊。撮影所長・川合伸旺との関係を知った菊は時代劇の小姓の役で撮影所に潜入。衣装倉庫に監禁されていたミッチーを救出するが、自身は捕まって監禁される。その時、主役スター・田中浩以下、警備員を含む撮影所の人総出で菊を捕まえるのだが、全員が悪人だったって事か?なんとも露悪的な視点…。
菊の父親からの連絡を受けた渡瀬は撮影所へ。丸太と共に電ノコでまっぷたつという古典的な目に遭っている菊を救助。菊と共に田中浩も片桐竜次もなぎ倒すが、自らは悪の凶弾に斃れる。絶命した渡瀬に絶叫する菊で「完」。
80分以下の小品。ストーリーの前半は麻薬組織の暗躍とそれを追うGメンが中心で、主人公のはずの菊はストーリーの中心から微妙に外れた存在。菊が撮影所で暴れまわる後半は期待通りのアクションの連続だが、コミカルタッチで始まった映画がラストは悲劇って明らかにバランスが悪い。ありきたりなストーリーの中で一番面白いのは撮影所内での描写。チャンバラトリオも出演、撮影所をよく知る者だからこそ出来る楽屋落ちが楽しい。もちろんハリセンも登場。でもこの人たちも悪人だったって事?
しかしタイトル「五段拳」の意味は?劇中での菊は空手三段なんですが。





テーマ:好きな俳優 - ジャンル:映画

スー・シオミ | 19:47:44 | トラックバック(0) | コメント(2)
狂走セックス族
まんまなタイトル…

すみません。常日頃、「お上品に」をモットーとする当ブログにはふさわしくないタイトルと内容の映画です。気分を害された方は読まないでください。
'73年東映京都。監督は皆川隆之。
淳哉(白井孝史)は暴走族。ある日、仲間と連れ立って走っていると全裸の女達がバイクの上で悶えているのを目撃。さっそくお友達になって男女ペアで全裸・タンデムで暴走。そのままメイクラブ。「バニシング・ポイント」のヌードライダーを超える衝撃映像。転んだら死ぬぞ!
金持ちのボンである淳哉は父親・名和宏(笑)にナナハンをねだるが当然のように拒否される。淳哉は仲間と組んで色仕掛けで名和宏を攻略。まんまとナナハンゲットに成功。父親の弱点を衝く知能犯ぶりだ。
手に入れたナナハンで暴走する淳哉はロータスヨーロッパに乗る杉本美樹に一目ぼれ。後をついていくが、白バイ警官・渡瀬恒彦に追われる。渡瀬は以前、暴走族たちに転倒させられて以来、暴走族狩りに私怨を燃やすマッドポリスだった。この時期に体制側の渡瀬は珍しいなあ。しかし狂犬・渡瀬も450ccの白バイではナナハンには追いつけず、追跡は失敗する。
デパートの化粧品売り場のマネキンをしている杉本美樹を見つけ、アプローチする淳哉。だが完璧に無視される。
警察をコケにする事に生きがいを感じる淳哉。そんな淳哉にはついていけないと仲間達は去っていく。仲間の一人は町田政則。この人一体何年暴走族やツッパリ役やってたんだろう?
渡瀬の彼女・伊佐山ひろ子を見つけた淳哉は即、関係を持ち、それを渡瀬にみせつけるという悪趣味振りを発揮。更に公道で挑発された渡瀬は市民の前で淳哉をメッタうち。倒れた淳哉を美樹が介抱。急接近する二人。署に帰った渡瀬は謹慎を命じられる。
肉体関係を持った淳哉と美樹はイチャイチャモードでバイクの練習。面白くない昔の仲間達は二人を襲撃。殴られて気分が悪くなった美樹を介抱する淳哉は「メロンが食べたいわ」という美樹のタワ言を真に受けて夜の街に買いに出るが、待ち伏せしていた昔の仲間(粘着…)に袋だだきにされその場に昏倒。朝になっても帰らない淳哉を誤解した美樹はロータスで暴走するが、白バイに追跡される。バイクで後を追っていた淳哉は白バイにキック。転倒した白バイはダンプにはねられ即死。
警察に追われる身となった淳哉。美樹と一緒に逃げようと約束するその電話を警察が盗聴。待ち合わせの場所で待ち構える警官達。その時、バイクに乗った渡瀬が走り出て淳哉とバトル。文字通りデッドヒートする二人だが、脱いだヘルメットをぶつける渡瀬のダーティプレイに淳哉は転倒、即死。渡瀬はそのまま逮捕、連行。やってきた美樹は淳哉の死体を放置して「マッドマックス」のメル・ギブスンのように無表情で車を走らせる。「完」

鈴木則文の「女番長」シリーズの助監督を務め、脚本も書いていた皆川隆之の監督デビュー作。脚本は皆川と鈴木則文の連名。音楽は上田正樹&MZA。本人の役で出演もしている。オリジナルのR&Bが全編に流れるファンにはたまらない一本だ。キャストも今見るとなかなか豪華で二大ポルノクイーン・伊佐山ひろ子と杉本美樹競演、オマケに三原葉子も顔出し出演している。当時の邦画には珍しいバイカームービー。同じ東映の「不良番長」シリーズも「女番長」シリーズもバイクは単なる移動の手段としてしか扱われていない事を考えると本作の特異性が際立つ。ストーリーも前半は快調。「スリル・スピード・セックス」の3Sの連発。しかし後半、逃走劇になるととたんに失速。「スケバン」でも「0課の女」でも無い杉本美樹は大根気味。ついでに主役の白井孝史は見慣れない顔で華が無い。そんな男が金持ちのドラ息子で親にナナハンを買わせたり、あまつさえポルノクイーンを抱いたりするもんだから反感を買った事だろう。皆川監督はこの後、「くの一忍法 観音開き」を撮った後、本編監督作は無い。主演の白井も脇役街道まっしぐら。少々気の毒な気もするが。



テーマ:なかなか見れない作品 - ジャンル:映画

ピンキーバイオレンス | 21:50:56 | トラックバック(0) | コメント(0)
若い貴族たち 13階段のマキ
ビデオ出てません

'75年東映東京。監督は「不良番長」シリーズの内藤誠。原作は梶原一騎&佐藤まさあきという強力劇画コンビ。
三角マークの後、いきなり目に飛び込んでくるのは線路にくくりつけられた半裸の女体二つ!のっけからショッキングなファーストシーンだ。二人の女はスケバングループの抗争でリンチされているらしい。抵抗できない二人に更に暴行が加えられているところに颯爽と登場する大鉄人17、ではなくて胸にデカく「13」とプリントした長袖Tシャツを着たマキ・志穂美悦子。悪のスケバングループと助っ人にやってきたヤクザの男達に容赦なく振るわれる悦子の殺人拳!師匠同様、目潰しも辞さぬダーティーファイターだ。そこに入るクレジットと悦子本人が唄う「13階段のマキ(作詞・梶原一騎、作曲・菊池俊輔)」。残念ながら悦子の歌唱力は脱力系…。ああ、それでツヨシに惚れたのね。
マキはスケバン「野良猫グループ」のリーダー。今日も自分達の車を追い抜いたイヤミな金持ちお嬢を海岸に生き埋めにしたりのヤンチャぶり。だが生き埋めにした相手が悪かった。ヤクザ・大門(名和宏)を使って悪逆非道のかぎりをつくす海老原観光の社長の娘だったのだ。マキ以外のメンバーは内田勝正に拉致され、全裸で遊園地の回転木馬に縛り付けられる。やられたらやり返せの東映精神でパーティー会場のお嬢を拉致。背中に牡丹の刺青を入れさせる。しかしまたもや拉致されるマキ以外…。海老原の下へ助けに行ったマキは警察に捕まり、鬼所長・室田日出男の女子少年院に入れられる。
少年院では女囚物のお約束でリンチに遭うが、そんなことで負けるマキのはずがない。振りほどいた黒髪で寝入ったマキを暗殺せんとするわが故郷の銀幕スタア・芹明香も返り討ちにあい、地肌ごと髪を抜かれお岩のような姿に。失敗を報告した明香は親ボスに植木バサミで耳を切り落とされる(仕事選ぼうよ…)。親ボスは直接対決を挑むが、所詮は世界のスー・シオミの敵ではなかった。
一方、海老原の影である事に満足できなくなった大門は車ごと海老原を爆殺。用心棒・「タイガーセブン」の南城竜也の腕を剣山で潰して牢に閉じ込め、お嬢と結婚する事を宣言する。
少年院を抜け出したマキは助っ人・南城竜也の捨て身の協力を受け、麻薬漬けにされ、売春をさせられている仲間達を救い出し、大門とお嬢の結婚式に乗り込む。襲い来るJACの皆さんを殺人拳でなぎ倒すマキ。悪の権化・大門をヌンチャクで撲殺。放心して海岸をさ迷うマキの姿にまたもや流れる「13階段のマキ」と「終」のマーク。
東映で多数製作されていたスケバン物と当時流行していた空手アクションのミクスチャー。と、いうよりスケバン映画の中に主人公志穂美悦子を放り込んだ状態。ちょうどヤクザ映画にソニーチバを放り込んだ「殺人拳」シリーズなどと同じ構図だが、ソニーの様に善悪はっきりしないキャラクターではなく、マキは清く正しいスケバン。もちろん悦ちゃんが汚れ役をするはずがなく、脱いだり濡れ場を演じるのはスケバン映画でおなじみの女優達。原作者の持ち味か、手を潰したり火で焼いたりのやり過ぎな拷問シーンも多いが、悦ちゃんが汚されるようなことは微塵もない。そこが物足りない、と言う人も多いと思います。しかしそのぶん希代のアクション女優・志穂美悦子を冒頭からラストに至るまでどこを切っても美しく、かっこよく撮ってあるのは特筆したい。真っ赤なヌンチャクを振り回して画になる女優なんて古今東西見渡しても志穂美悦子ただ一人だと断言できる。当然カラミはJACのメンバー。後のギャバン・大葉健二が何度も何度も叩きのめされているのはご愛嬌。しかしタイトル「若い貴族たち」ってのは無くてもよかったのでは?



テーマ:俳優・女優 - ジャンル:映画

スー・シオミ | 23:10:50 | トラックバック(0) | コメント(5)
武闘拳 猛虎激殺!
'76年東映東京。監督は「女必殺拳」の山口和彦。
場所はメキシコ(とスーパーで出るけど日本の撮影所内の空き地)。空手遣い・倉田保昭は彼の地で空手を見世物にしてさ迷っていた。罪もないニワトリ相手にクラタの武闘拳が炸裂したストップモーションにタイトルIN。タイトルバックは「燃えよドラゴン」風の鏡の間でプロ空手・大塚剛と死闘を展開するクラタ。
所変わって横浜。ここでは空手チャンピオン・矢吹治朗(千葉治郎)と覆面の挑戦者・アイアンドラゴン(クラタ)の空手タイトルマッチが行われようとしていた。二人の技の応酬。最後はドラゴンの「ドラゴン!電撃矢車蹴り(とスーパーが出る)」が炸裂して勝負あり。しかしその試合はチバ弟が勝つはずの八百長マッチであった。悪のプロモーター・深江章喜に仲間入りを勧められるがクラタは拒絶。
場所は奇巌城(とスーパーが出る熱海城)。「カトマンズ拳法」やら「背骨折りの怪腕力士」やらといちいちスーパーが出る怪しい用心棒がたむろする城の城主・石橋雅史&堀田真三兄弟に事の次第を報告する深江。この兄弟はかつてクラタの父と共に海底の財宝を探し当てたのだが、欲にかられて父を殺害した仇だったのだ。
一方、敗れたチャンピオン・チバ弟は自暴自棄になり酒浸りの日々を送っていた。しかしクラタとの雨の中の大喧嘩&お決まりの仲直り。そこへなぜか加わるリーゼントのチンピラ・清水健太郎。その日から三人の(浅いプールでの)修行の日々が始まる。
そんなクラタたちを黙って許しておく石橋兄弟のはずは無く、ジムの会長を拉致して拷問&殺害。怒りに燃えたドラゴン・クラタは「目には目を」の仁義なき東映魂で堀田真三を素手で殺害。
石橋に次に捕らえられたのはチバ弟(学習能力ない奴ら)。健闘も空しく城のペット・猛虎シーザーに激殺される。
石橋側についたライバル・大塚に破れ死線をさまようクラタは石橋の情婦に助けられる。この女は父と共に殺されたクラタの兄の恋人だったのだ。女は城に捕らえられたチバ弟の妹(紛らわしい表現でスミマセン)を救おうとして石橋にバレ、またもやシーザーの三時のオヤツに。
クラタ&シミケンのコンビは古風にもロープで城に侵入。「死亡遊戯」よろしく用心棒達と死闘&激殺。しかし日本刀遣いにやられそうになったところを大塚が「こいつは俺が倒す!」と助け舟を出す。直後、クラタに倒される大塚。バカである…。
映画も終盤、檻に閉じ込められるクラタ。お待たせしましたとばかりに襲い来るシーザー。じゃれてるようにも見えますが。クラタはシーザーにわざと自分の腕を噛ませて(!)スキが出来たところを猛虎激殺!檻を蹴破り脱出(最初から破れ!)。
そして最後はもちろん石橋との死闘。手に「燃えよドラゴン」のハン風鉄の爪を付けて襲い来る石橋を得意の高速キックで激殺するクラタ。お約束どおり城は紅蓮の炎に包まれ消失。クラタの心に去来するものは…?-終-
和製ドラゴン・倉田保昭の古巣・東映での唯一の劇場主演作。もっとも内実は「虎相手のショー映画はイヤだ」と断ったソニーチバの代役だったそうで。この映画、実際みてみるとチバちゃんの判断は正しかった、と言わざるをえない。まず脚本がつまらない。最初から「猛虎」とか「熱海城」とかの小道具や舞台の制約があったためかストーリーが中途半端で盛り上がらない事はなはだしい。この時期には空手映画もやり尽くされて既にネタ切れだったのか?登場人物の交通整理もされてなく、一緒に奇巌城に入ったシミケンは途中でどこへ行ったか分からなくなる。てっきり用心棒にやられたのかと思いきやラストシーンには倉田と並んでるし。加えて演出がまずい。せっかくの世界のクラタの超絶アクションもはっきり見えなくて欲求不満だ。東映風アクションとの相性が悪いのか?ブルース・リー映画の安易なパクリが多いのも鼻につく。キャストも妙に小粒で、チバの映画なら天津敏や山本麟一が演じるような悪の大ボスが石橋雅史だったり、最強の敵が(空手の実力はさておき)華のない大塚剛だったりかなり寂しい。プロ空手の面々も何人かクレジットされてるがほとんど「悪役A、B」みたいな扱い。倉田もGメンとの掛け持ちが忙しかったのか出ずっぱりじゃないし。と、いつになく厳しい事を書いてしまったが、なんと言っても私にとって倉田保昭はテレビ「闘え!ドラゴン」を見て以来の憧れのヒーロー。期待が大きかったため、とご容赦頂きたい。「みようみまねで空手をつかうことはぜったいにやめましょう!」



テーマ:邦画 - ジャンル:映画

東映プログラムピクチャー | 18:59:28 | トラックバック(0) | コメント(0)
ビューティ・ペア 真赤な青春
'77年東映製作。監督は「不良番長」シリーズの内藤誠。
当時人気絶頂だった女子プロレスタッグ、ビューティ・ペア主演のセミドキュメンタリー。本人達が歌ってヒットしていた主題歌で本編スタート。
冒頭、ビューティ・ペア対ライバル・ブラック・ペアのタッグマッチの模様が流れる。ご丁寧にノーカットで三本目まで収録。その上「ボスッ!ドカッ!」という効果音や「頑張ってー!」、「帰れ!帰れ!」なんて応援やヤジまでアフレコで入れてあって腰が抜けそうになる。ビューティのセコンドには佐藤允、ブラックの方は「タイガーマスク」のミスターXみたいな内田勝正。私的モミアゲ御三家の二人だ(あとの一人は上野山功一)。ブラック・ペアにパイプ椅子で足を責められたジャッキー佐藤はそのまま入院することに。佐藤允はマキ上田に、ジャッキーのケガが重い為、新しいパートナーを選ぶよう告げる。そこで病床のジャッキーの回想スタート。友人と二人で自転車で下校するジャッキーの前に町田政則率いる不良グループが現れ、友人に言い寄る。守ろうとするジャッキーだが多勢に無勢、袋叩きにされているところを偶然通りかかった女子プロレスラー・赤城マリ子に助けられ、レスラーを目指す事に。善は急げとその夜さっそく生け花講師の母の許から家出して上京。
一方、マキの回想もスタート。地元・鳥取の高校時代、淡い思いを寄せたバレーボール部顧問の先生(現東映社長・岡田裕介笑)との別れ。やがて気が小さい事を心配した父親に鳥取から車で全女の合宿所に連れて行かれ無理やり入門させられる(ヨットスクールか!)。はじめはイヤイヤだったマキだが同じ日に入門したジャッキーに「一緒にがんばろう」と言われ、ともにレスラーを目指す事に。
そして現在に戻り、再起のためトレーニングを始める二人。一方、ブラック・ペアは七輪で焼いたニンニクを頬張りながら目潰しや指折りの特訓。「プロレスの星アステカイザー」並のプロレス観が素晴らしすぎる(笑)
そしてラストは再び三本勝負。ブラック陣営のコスチュームは「ずべ公番長」そっくりの真紅のロングコート(もしかして使いまわし?)にカポネ団(!)の腕章。やがて試合スタート。ブラックのラフプレーに投げキッスを送る内田勝正の姿に爆笑。ビューティ・ペア、最初は押されるが、最後はもちろんフェアプレーで勝利。満面の笑みの佐藤允。どっちが悪役なんだか。
と、ツッコミどころ満載の本作。回想場面も本人達が純情女子高生をセーラー服でしおらしく演じていてド肝を抜かれる。内藤監督のインタビューによると、本人企画の「地獄の天使 紅い爆音」を撮らせてもらう為の条件として監督を引き受けたんだとか。なんとも捨て鉢なパワーに満ちた怪作だ。



テーマ:ドキュメンタリー - ジャンル:映画

東映プログラムピクチャー | 21:55:31 | トラックバック(0) | コメント(4)
フィンガー5の大冒険
'74年東映テレビプロ製作。東映まんがまつりの一篇。従って尺は30分足らずである。
監督はなんと漫画家の石森(後に・石ノ森)章太郎。当時、東映テレビプロにて原作番組がたくさんあったためだろう。なんとも大胆な人選だ。
オープニング「恋のダイヤル6700 」からストーリーがスタート。人気者、フィンガー5が町で全ガキ連(近所のボンクラ5兄弟)に「お前らと比べられて迷惑している」と一方的に因縁を付けられ、バスケットで勝負することに。しかしお互いにバスケは素人。さっそく特訓が始まる。その合間に挿入されるレコーディング風景などの実写。全ガキ連の長男はキレンジャーの畠山麦。もうガキじゃないだろ!ちなみにゴレンジャーの放映は翌年から。この映画が縁で抜擢されたのかもしれない。
やがて試合当日。会場には石森一家(本物)の姿も。全ガキ連のラフプレーも辞さぬ猛攻に押されまくるフィンガー5だが、咲いていた花を「かわいそうだから」と摘まなかった兄妹の優しさに打たれた白い花の精(石森の『竜神沼』の少女そっくり)の魔法で逆転。長男が仮面ライダーV3に変身(応援する石森家の次男もなぜか「イナズマン」の少年同盟のコスチュームに変身)してのダンクシュートなどで逆転。勝利を手にする。仲直りしたフィンガー5&全ガキ連。「みんなでアメフトチームを組もうぜ!」と訳の分からないことを言って「学園天国」を熱唱して完。
なんと言うか、オープニングから安ーいムードが漂っている本作。うまく作れば一連のビートルズの映画のように出来る素材(日本なら昔のGS映画みたいな感じか)のはずだが、「まんがまつり」の枠ではそんな時間も予算も無かったのだろう。当時はフィンガー5のスケジュールをブッキングするだけで一苦労だったろうし。推定拘束時間・丸一日…。監督は石森となっているが、連名で小さく「長石多可男」とも書いてある。後の東映ヒーロー番組の映像派で鳴らした監督だ。実際にまとめたのは長石監督なのだろう。所々にそれらしいタッチが散見される。特にクライマックスの試合のシーンはめまぐるしいカット割でデビュー作「ザ・カゲスター」みたい。まあ、一本の映画というより当時のフィンガー5の人気の凄さを追体験するための映像資料ですね。




テーマ:ドキュメンタリー - ジャンル:映画

東映プログラムピクチャー | 17:27:34 | トラックバック(0) | コメント(0)
白昼夢 殺人金魚
今日は江戸川乱歩シリーズ明智小五郎の 「白昼夢 殺人金魚」を鑑賞。
70年東映・東京12ch製作のテレビシリーズの一篇。
監督は東映の子供番組で(一部に)おなじみ佐伯孚治(たかはる)。
東映という会社は不思議な会社で、明らかにすごい才能を持ちながらなかなか本篇が撮れない監督、という人が多い。たとえば佐藤肇とか、小林義明とか。佐伯監督もその一人。何らかの表沙汰に出来ない事情なのだろう。インテリほど冷や飯食わされる会社なのかもなあ。
明智役に「女番長」シリーズにも出ている滝俊介(後に溝口舜亮と改名)、 助手・亜沙子は異常性愛路線の常連・橘ますみ。 滑舌悪くて間が抜けた小林少年に現・東映社長の岡田裕介というのは悪い冗談としか思えない。ゲストにはまだ毛がある頃の斉藤晴彦。この人も後の東映子供番組常連だ。
幼い頃、夜店で買った金魚を父親に便所に捨てられた明智、という回想から話がスタート。本業の大学講師の仕事が暇な明智は新宿駅前で易者のバイト(!)をはじめる。同じ頃、世間を騒がす奇妙な殺人事件の数々。明智と同じく易者をやっている斉藤晴彦は、占いの依頼者の悩みを聞き、気まぐれに殺人を繰り返していたのだ。糖尿病の悩みを告白したサラリーマンを大量の菓子がある地下室に監禁し餓死させたり、高倍率の公団住宅への引越しを希望する家族のために水道に毒を入れて公団住宅の住民を皆殺しにしたり。そんなある日、有名スター・佐々木功のフィアンセに横恋慕する冴えない男・安藤三男の恋の悩みを聞いた斉藤は安藤を殺害。佐々木の披露宴のウェディングケーキに安藤の生首を入れパニックを引き起こす。斉藤はその機に乗じて佐々木を連れ出し、缶詰工場の倉庫に監禁、缶切りを渡す代わりに全財産を没収。更に新婦を食事に誘い、売春を持ちかける。500万円積まれて誘いに乗ってしまう新婦。やがて斉藤の正体に気づいた明智は斉藤に迫るが、逆に銃で脅され、地下の下水道に連れて行かれる。そこで明智を殺そうとした斉藤は突然、現れた巨大な金魚に呑み込まれ下水道に消える。呆然と見送る明智…。
とにかくこのエピソード、ポストからのぞいた銃口が無差別に通行人を殺す、とか、嬉々として新居に向かう家族と団地の窓から大量に運び出される棺桶、とかシュールなイメージの連続!「シュール」などという陳腐な形容しかできないのが恥ずかしくなるほど。斉藤晴彦の今と変わらないハイテンションな演技も最高。その内容のためか本放送を見送られた本作は盟友・小林義明監督の同じくシュールな「殺人狂想曲」とともに懐かしの「金曜スペシャル」の枠でオンエアされた。先日、ファミリー劇場の「帰ってきたウルトラマン」回想番組に出た佐伯監督は、この番組を見た円谷プロのプロデューサーにウルトラマンの演出を依頼されたと語っていた。いい話である。しかし主人公を「岡田裕介」と間違って覚えていて歳月の流れを感じさせたが。



テーマ:懐かしいテレビ番組 - ジャンル:テレビ・ラジオ

TV | 14:32:37 | トラックバック(0) | コメント(0)
片腕必殺剣
レンタルDVDにて。
'67年製作の香港映画。監督は倉田保昭の出演作も多く撮っているチャン・チェ。主演は「天皇巨星」ジミー・ウォング。
ジミー・ウォングの「片腕ドラゴン」の原点として知られていた本作。原題「獨臂刀One-armed Swordsman」。
幼い頃、道場の師範を守るため死んだ父を持つカンは、師範から武術を授けられ道場の後継者と目されていたが、兄弟子達に妬まれ道場を出て行く事に。師範の娘はカンを密かに想っていたのだが、嫉妬心から彼の片腕を切り落としてしまう。瀕死のカンは農家の娘に手当てされ、娘と暮らそうとする。しかし、娘がならず者にからかわれても守る事も出来なかったカンは残った片腕で武術の特訓を始める。武術家だった娘の亡き父の残した秘伝書で片腕での剣法を編み出したカン。しかし同じ頃、師範の道場には非道な敵の流派が迫っていた、という話。
ハンディキャップ剣士物ということで、当時アジアでも人気があったという「座頭市」の影響が色濃い一本。カンのアクロバティックなアクション。ハンディキャップをさげすまれる者の悲しみなど共通項も多い。しかしチャン・チェ監督の演出は本作を「座頭市」の単なるパクリに堕することなく重厚でオリジナリティ溢れる作品に仕上げている。ジミー・ウォング自身の監督作「片腕ドラゴン」、「片腕カンフー対空とぶギロチン」のような荒唐無稽(そこがいいんだけどね)なものを想像していたので意外だった。この映画のリメイクであるツイ・ハーク監督の「ブレード・刀」も先に見ていたのだが、ストーリーは変えてあるものの師範の娘との関係などにかなり本作のイメージが残っている事に気がついた。続編が多数作られた事も納得の傑作。殺陣も頑張っていてジミーさんをみなおした(笑)。





テーマ:香港映画 - ジャンル:映画

香港映画 | 13:33:04 | トラックバック(0)

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