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赤田ペン吉

Author:赤田ペン吉
バカ映画ハンター。
「バカ映画」の定義は、バカな映画と言う意味ではなく、バカ(赤ペン)が好む映画のことです。映画作品を貶める意図はありません。監督およびすべてのスタッフの皆さんにリスペクト!

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宇宙人東京に現わる
今日、見た映画はチャンネルneco『宇宙人東京に現わる』。
この映画は、本邦初のカラーSF特撮映画である。
色彩指導をあの岡本太郎画伯が手がけている事でも
一部で有名な映画だ。
ついでに「太陽の塔」を髣髴させる、もみじ饅頭に
一つ目を付けたようなプリティな宇宙人のデザインも画伯が担当。
平成の世にグッズが大々的に販売されていないのは
甚だ残念な事である。

製作は、今は角川に吸収合併された大映。
主演は「本当ですか?山本さん!」、「そうなんですよ川崎さん!」
でおなじみ(…の、人の方が今や少数派ですね…)、川崎敬三。

仕事帰り、駅でバッタリ出会った天文学者と雑誌記者。
二人はそのまま小料理屋「宇宙軒」に繰り出す…、という
すばらしいセンスオブワンダーからストーリーは始まる。
最近、各地に現れるUFOは宇宙人の乗り物じゃないんですか?と
カマを掛ける記者。
科学者はいい加減な事は言えんよ、とかわす学者。

所変わってここはUFOの中。
宇宙の彼方から、原水爆の危険性について説きに来た
宇宙人・パイラ人。
しかし地球に現れた彼らは、そのプリティな容姿のせいで、
街中に現れただけでパニックを引き起こし、
その崇高な主張を地球人達に聞き入れてもらうことは出来なかった。
そこでパイラ人Aは
「地球人のべっぴんさんに化けて人前に出たら、
話を聞いてもらえるんじゃないんかのう?」
と、クレバーな提案。
そして、どこで手に入れたか、
日本の美人歌手のブロマイドを皆に披露。
とたんに
「こげないなげな顔になるのはイヤじゃ!」
「ほうじゃほうじゃ!こらえてつかあさい!」
と醜いなすり合い。
結局、言いだしっぺのパイラ人Aがその役を引き受けるのであった…。

お人よしのパイラ人達は、
地球人類に兵器開発を辞めさせるべく東奔西走。
しかし、地球よりはるかに高度な文明を持っている割には
間抜けでノープランな彼ら。
「♪つきが~でたで~た~」 と、温泉旅館で大合唱中の
慰安旅行のサラリーマンが、芸者さんにキスしようとして
嫌がられている現場に現れたり、池からヌッ!と現れて
釣り人の腰を抜かさせたり、のTPOをわきまえない大活躍。

山形勲が開発中の水爆以上の破壊力を持つ新爆弾を
「我々はそういう兵器は数世紀前にすべて破棄しました。
あなたも開発を止めなさい!」
と言っていたのが、
地球に巨大彗星が迫ってるのを知るや、
「すぐ作りなさい!」
あわてて作らせて彗星にブチ当てる始末。
行動のすべてが行き当たりばったりである。

映画のクライマックスは、防空頭巾を被り、列車の窓から
飛び降りて疎開する人々(終戦間もない頃ですからね)と、
引力の異常で洪水が起きた街(ミニチュア特撮)、
新爆弾を狙う東側のスパイにマニアックに縛られ、
青息吐息の山形勲の姿がカットバックで描かれる嫌な構成。
ラストは地球の危機を脱して青空がよみがえり、
巣穴に隠れていた動物達が現れる、という
『マーズ・アタック』そっくりな場面で終わる。
バートンはこの映画、見たのかな?

とまあ、SF映画としては少々、穴のある映画だが、
本編美術の金と時間の掛かりようには舌を巻かされた。
冒頭の小料理屋がある横丁など、
ステージの中にセットでキチンと作られ、
汚しまで入れてある凝り様。
やっぱり昔の映画の美術はすごい。
こういう、見える部分にちゃんと金の掛かっている
映画を見ることは眼福だ。
昨今の、小奇麗なばかりの昭和レトロ映画などは
こういう部分をしっかり見習って欲しいものだとあらためて思った。



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テーマ:特撮・SF・ファンタジー映画 - ジャンル:映画

大映 | 23:18:30 | トラックバック(0) | コメント(0)
君よ憤怒の河を渉れ
DVDを借りて視聴。
長年「きみよふんぬのかわをわたれ」だと思っていたのだが、
正式には「きみよふんどのかわをわたれ」
だという事が判明。
でも正確には「ふんぬ」だと思うんだけど…。

この映画は日本での興行はいまいちふるわなかったようだが
輸出した中国では実に人口の8割が観てるんだとか!
日本の全人口の何倍だよ!
大陸でのいまだ根強い高倉健信仰の元になった映画だ。

検事の高倉健はある日、強盗犯の汚名を着せられ、
刑事・原田芳雄に追われる事に。
彼を強盗・強姦犯だと証言した伊佐山ひろ子が
何者かに殺され、殺人の罪も着せられた
健の日本縦断逃亡ツアーが始まる。

伊佐山ひろ子の夫・田中邦衛を探すため
指名手配中にも関わらず、まんまと北海道に渡る健。
原野の中で有力者・大滝秀治の愛娘の中野良子が
着ぐるみのヒグマに襲われているのを救う。
健の男の魅力にメロメロな良子は
洞窟の中で健と結ばれ逃亡を幇助する。
そこへ再び襲い来る着ぐるみのヒグマ。
よっぽど良子を喰いたかったんだろうな。

愛娘・良子にほだされ、秀治は自家用セスナを
健に与え、即席で操縦を教える。
口頭の指導であっという間に操縦をマスターする健。
さすが世界の健!

東京目指して飛ぶセスナ。
そこへスクランブルかけてくる
チャチなスクリーンプロセスの自衛隊機!
間一髪かわす健。さすが世界の健!

逃亡中にも男女関係なくモテモテの健、
立川の売春婦・倍賞美津子もメロメロ。
…とまあ、いろんな事があって
結局、人間をロボット化する新薬に関する不正を暴き
黒幕・西村晃を射殺してEND。

強引な展開の数々も
男・高倉健の背中で納得させてしまう映画。
主人公・健、ヒロイン・良子、健の逃亡、と
デジャビュを覚えるポイント多数だったが、
要は以前観た『野性の証明』と同じ
佐藤純弥監督作品で、内容もダブっていたから。
あっちはカドカワ、こっちはトクマ。
こっちの方がキャストが少ない分、
話もスッキリしてるように感じた。
鑑賞後は終始、鳴っていた「第三の男」ソックリな
メロディーが耳について離れなかった。

着ぐるみのヒグマもチャチなスクリーンプロセスも
当時の技術の限界があったろうから
あんまりあげつらうのも大人げないかもしれないが、
一番笑えたのは刑事・原田芳雄が
田中邦衛の手配写真を見ながら
「トボけた顔しやがって!」と言う場面。
ここはアドリブで言った原田芳雄の本音と見た!(笑)





テーマ:邦画 - ジャンル:映画

大映 | 22:46:31 | トラックバック(0)
悪名
ネットのニュースで田中徳三監督が亡くなったことを知った。
大映京都出身で、大映瓦解後も東映、松竹その他渡り歩いて
長年、テレビ時代劇を撮り続けた真の職人と言える監督だったと思う。
私のようにテレビ時代劇を見続けている者は
テレビのクレジットでお名前を拝見するとなんとなくうれしかったものだ。
もう新作を見る事もないと思うと寂しい。
しかし監督が残されたテレビ時代劇は本当に沢山あるし、
まだまだこれからも見尽くす事はないだろう。
そういう意味では田中監督は私の中では現役続行中だ。

本日(正確には昨日)、奇しくも広島映像文化ライブラリーにて上映された
監督作『悪名』を鑑賞。悪名シリーズの記念すべき1作目だ。
自分の中では田中監督追悼上映会だったのだが、
休日なのに観客はいつもと同様、おじいちゃんとおばあちゃんばかり。
心の中で「広島の映画ファン達、どうした!!」と吼えるが
終了後、近くの大型ショッピングセンターに行って気付いた。
今日ってクリスマスイブなんだね、パトラッシュ…。

勝新演じる八尾の朝吉はバクチ大好きでヤクザ嫌い。
女好きだが曲がったことが大嫌い、と、ガキ大将が
そのまま大きくなったような男。
幸薄な女郎を助けるため、広島の因島(!)で 朝吉と
相棒モートルの貞・田宮二郎が大暴れ。 あっという間の一時間半。

冒頭から強烈な河内弁の応酬で、こりゃ字幕がないと意味が分からないかも、
と思ったが、そんな心配は杞憂で、あっという間に映画に引き込まれていた。
舞台がどんどん移り変わっていくが、混乱する事もなかったし、
伏線も巧みに生かされていてよく出来たシナリオだと思う。
こういう映画だと、最後は決闘や乱闘の後、別れや旅立ちで終わり、
というのがよくあるパターンだと思うが、
この映画では女郎を逃がした罰で女親分にステッキで
メチャクチャに打ち据えられるも、朝吉は男の意地で耐え、
女親分は涙ながらに許す、という 清々しいもの。ちょっと泣けた。
本編中に勝新と中村玉緒のキスシーン&入浴シーンもあり。
映画の中で、玉緒が勝新に結婚の誓約書を書かせる
場面があったが、この頃、2人は実際に交際中だったとかで笑える。

永らく、このシリーズは『座頭市』シリーズ以降の作品だと思っていたが
実際は座頭市1作目より早く、しかもこの映画が今ひとつ伸び悩んでいた
勝新をスターに引き上げたターニングポイントとなった作品だったと初めて知った。
この映画がなければ勝新のそれ以降の「強くて、正直なヤクザ者」という
キャラクターは生まれなかったのかも知れない。
確かにそれぐらいパワーのある映画だと思った。
田中監督、今日、あなたの偉大さを知りましたよ。
安らかに眠ってください。





テーマ:邦画 - ジャンル:映画

大映 | 01:02:52 | トラックバック(0) | コメント(0)
蛇娘と白髪魔
主演は松井八知栄

レンタルビデオにて。
'68年大映製作。監督は昭和ガメラシリーズの湯浅憲明。
怪奇漫画の巨匠「楳図かずお」を原作者(タクシーの運転手役で出演するサービスシーンもあり)に冠したこの映画、タイトルから「へびおばさん」など一連の蛇女モノのような内容かと思いきや、『タマミちゃん』でおなじみ「赤んぼう少女」をベースに楳図漫画の他の作品の要素を加えて映画化したものだった。「吸血鬼ゴケミドロ」そっくりの不穏なテーマ曲(作曲は同じ菊池俊輔)に乗せ暗い白黒画面の本編スタート。
孤児院で育ったサユリは、突然現れた実の父に引き取られ家に帰ることに。家には交通事故で少し頭のおかしくなった母親と住み込みの家政婦がいた。有頂天になるサユリだが、父親の海外出張中、夜中に母親が奇妙な行動をしているのを目撃。それを問いただすと、屋根裏部屋には姉のタマミがいると言うのだ。その日から下の部屋で一緒に暮らすようになるタマミ。タマミは顔面にあざがある上、幼い頃に蛇に噛まれたショックで自分を蛇だと思い込んでいる娘。美しい小百合に対し陰湿な嫌がらせを繰り返す。耐えるサユリだがとうとう孤児院に逃げ帰り、自分の出生の秘密を知る。サユリとタマミは産院で取り違えられており、両親の実の娘はサユリだったのだ。秘密を知ったサユリに謎の白髪魔の魔の手が迫って…、と言う内容。
けなげな少女、サユリには気の毒だが、見ている間中、タマミに感情移入しっぱなしだった。醜い姿にコンプレックスを持ち、長い間、屋根裏部屋で一人で暮らして性格のねじれきったタマミは悲しすぎる。まるで「バットマンリターンズ」の怪人ペンギンだ。サユリに対する嫌がらせも思春期の少女特有のエキセントリックさ故だと思えばそれほどひどい事とも思えないし。
ラストは家政婦が化けていた白髪魔にそそのかされていたタマミがベランダから落とされようとするサユリを助けようとして白髪魔に突き落とされ絶命。タマミが頭にぶつかったショックで正気に戻った母と海外から帰ってきた父と三人で笑顔で墓参りをするサユリ、という取ってつけたようなハッピーエンド。サユリの心の中のイメージでにっこり微笑むタマミがラストシーン。誰からも愛されなかったタマミは死ぬ事でしか救われなかったと言う事か。なんだかやりきれない。
と、まあ鬱になる事請け合いのこの映画だが心に残る事は間違いない。しかしひとつ引っかかるのがサユリの憧れる孤児院で働くお兄さん役が平泉征(現・成)である事。頼もしい事は頼もしいんだけどそのルックスは既にチンピラヤクザにしか見えない。当時の大映には若いイケメン俳優がいなかったの?







テーマ:ホラー - ジャンル:映画

大映 | 00:30:03 | トラックバック(0) | コメント(0)
座頭市物語
座頭市物語より、市と平手

レンタルDVDにて鑑賞。勝新太郎の「座頭市」シリーズの記念すべき一作目。監督は時代劇の名匠・三隅研次。三隅監督の勝プロ作品・「子連れ狼・三途の川の乳母車」はマイフェイバリット。座頭市劇場版は何本か観たがこれは初見。ストーリーは、ある町に流れ着いた座頭市が二大勢力のやくざの片方に付いて敵の用心棒と闘うというもの。驚いたことに後のシリーズで繰り返されるパターンの多くがこの一作目で完成されている。用心棒・平手造酒に天知茂。市と同じ剣の達人として友情を育み、やがて敵味方になって斬り合うという役。私はこういうシチュエーションに弱い。決着は予定調和だが泣かされた。天知さんは新東宝倒産後の大映移籍第一作らしい。既に貫禄すら感じさせる名演。映像特典として宣材スチールが収録されていたが、スターらしいくだけた普段着の勝新と三ツボタンのスーツをビシッと着こなしたダンディな天知さんは好対照。現代劇の印象が強い天知さんだが、時代劇で見せる剣技の見事さにはいつも唸らされる。練習熱心な真面目な人だったのだろう。早逝が惜しまれる。三隅監督も今回は血みどろではなく抑制が効いたタッチ。市が自分で斬ったのはわずか三人。ほとんど皆殺しの後のシリーズからすると驚異的。モノクロなのに観ている間は全く気にならない。市と平手の決闘のシーンの構図の冴えはもとより、『庭に咲いた梅の花の香りに惹かれる市』等、印象的なシーンが多い。この映画が傑作だったからこそ長期にわたるシリーズが続いたのだろう。ラスト、市は自分に思いを寄せる娘の心を知りながらひとり町を去る。ここから市の長くて孤独な旅が始まったのだと思うと感慨深い。



テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

大映 | 17:26:14 | トラックバック(1) | コメント(1)

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